研究におけるデジタル化は、新たな可能性を実現します。これはETHグループの戦略的な研究分野においても同様です。この中でも、特にエネルギー管理や、個人の生活の質、新しい特性を有する素材の研究開発を目指した新たな学問的•技術的、あるいは社会的現状に力を注いでいます。こうした研究は、ビッグデータセットのコンピュータ分析や高解像度デジタル画像、複雑なプロセスとシミュレーションによる一連の測定を基盤として行われます。
研究におけるデジタル化は、新たな可能性を実現します。これはETHグループの戦略的な研究分野においても同様です。この中でも、特にエネルギー管理や、個人の生活の質、新しい特性を有する素材の研究開発を目指した新たな学問的•技術的、あるいは社会的現状に力を注いでいます。こうした研究は、ビッグデータセットのコンピュータ分析や高解像度デジタル画像、複雑なプロセスとシミュレーションによる一連の測定を基盤として行われます。
Eawag は世界有数の水質研究所です。 Eawag の成功は、80 年以上にわたって培わ れてきた研究、学問、継続的な教育との密 接な連係、そしてコンサルティングに基づい ています。自然科学と工学、社会学の各分 野が協力することにより、比較的自然に近い 水源から完全に技術化された排水管理シス テムに至るまで、水に関する総合的な研究を 行うことができます。 ここでの研究活動は、人類が水を利用しな がら、いかにして水中生態系がその機能と抵 抗力を維持し、そのバランスを保つことがで きるかを探求することに焦点を当てていま す。32 人の教授と約 200 人の科学職員、130 人以上の博士課程履修生が疑問課題に取り 組み、Eawag のユニークな研究環境で新た な科学的知見を創出し、根本的な社会ニーズ に対応するために研究を重ねています。 ここでは、学際的連携、および関連機関や 経済界と産業界の利益団体への知識移転が 重要な役割を果たしています。授業時間数 が毎年 4,500 時間を超え、年間約 160 件の 学士論文と修士論文を指導するスイスの大 学は、スイスの水関連分野における若い世 代の専門家教育に貢献しています。 Eawagでの教育は ETH グループの枠を超え、 独自の研究基盤に基づいています。これによ り、各専門分野をテーマごとに分類し、水の 様々な用途と生態系への影響を考慮するこ とができます。 Eawag では学問だけでなく、 職業訓練をはじめとする実践的な教育にも 力を注いでいます。
Empa は ETH グループの中でも特に材料科 学と科学技術に関する学術機関です。ナノ構 造物質とナノ構造表面、環境技術、エネルギー 技術、持続可能な建築技術、そしてバイオ技 術と医療技術の各分野で産業と社会のため のソリューションを開発しています。 Empa は産業パートナーとの共同やスピンオ フ企業を通じて、研究成果を市場性のある イノベーションとして応用転換し、スイス経 済のイノベーション力と競争力の強化に貢 献しています。 さらに、持続可能な社会発 展に向けた科学的基盤も気づいています。 Empa は政策決定に関するデータベースを 公共機関に提供し、連邦省庁から様々な調 査を受託しています。Empa には現在、教授 37 人と博士課程履修生約 240 人、研修生 40 人が在籍し、合計で 1,000 人以上の職員 が勤務しています。さらに、約 150 人の学士 課程と修士課程の学生とインターンも在籍し ています。このほかに、民間研究者による 多数のプロジェクトをはじめ、スイス国立科 学財団(SNSF)、イノスイス(Innosuisse)お よび EU プログラムから資金提供を受けた 約 260 件のプロジェクトが常時進行してい ます。
WSL は地球環境の変化や自然の生態と文化 的景観の利用および保護を研究しています。 WSL は、森林や景観、生物の多様性、自然 災害や雪氷の状態と変遷を観察および監視 し、学界や社会のパートナーと共に社会に関 連する問題に対して持続可能なソリューショ ンを提供すべく研究開発を行っています。 WSL は、ビルメンスドルフ、ダボス、ローザ ンヌ、カデナッツォおよびシオンの各拠点に 合計 500 人あまりの職員が勤務し、そのう ち約半数が科学職員で、60 人以上が博士課 程履修生です。 さらに、150 人の技術職員 と 50 人の事務職員のほか、15 人の実習生と インターンが在籍しています。職員の約 4 分 の 1 は、ダボスにある WSL 雪氷・雪崩研究所 (SLF)に勤務しています。 WSL が創設した SwissForestLab は、様々な 機関の研究者とそれぞれの研究分野および 施設をつなぐネットワークです。森林の生 態系の機能、回復力、適応力をより深く理 解するために、スイスの森林研究における 相乗効果を最大限に活用して共同研究を進 めています。 これにより、スイスの森林研究は、スイス 国内だけなく、世界的にも注目されています。